大内宿 三澤屋

大内宿の箸の代わりにネギを使って食べる高遠そばを食べに出かけてきました。

小雪舞う中、大内宿にやってきました。
大内宿の入り口にある共同駐車場（300円）に車を止めて歩きます。

大内宿の町並みが見えてきた・・・と思ったら右手に早くも蕎麦屋さんを発見。

「ねぎそば」で有名な三澤屋さんです。
まだ10時半を過ぎたばかりなので、観光してからお蕎麦をと思ってました。
しかし見つけちゃったので入ることにしましたよ（笑）。

雪囲いしたお店の暖簾をくぐり店内へ。

座敷へ上がるとそこはコタツだらけでした。
写真がピンぼけですいませんm(_ _)m

コタツに入りメニューを開きます。
食べたいものは決まっているので、他に何があるかなと探してみます。

会津地方の郷土料理、「にしんの山椒漬」（540円）と「こづゆ」（324円）、そして「鮎の塩焼き」（540円）を願いしてみました。

そしてお蕎麦はもちろん「高遠そば」（1080円）をいただきます。

お昼には早い時間なのに頼みすぎかな？と思いつつ待ってると、お茶とお茶請けに大根の煮物とお漬け物が・・・。
味がよく染みた大根と大ぶりに切られたお漬け物にお茶がすすみます。
あぁ、食べ過ぎちゃうな。。。

最初に運ばれてきたのは「にしんの山椒漬」。
これは身欠ニシンと山椒の葉を重ね合わせて醤油などの漬けダレに漬けたもの。
上の写真で見るより実際はボリュームがありますよ。
3～4人で食べてもいいんじゃないかな。

身欠ニシンのしっかりした魚を感じる食感やネットリとした食感があったり、山椒の香りはそれほど強くありませんが、臭みも全然無くて美味しいですよ。
やはりこれを食べるとお酒が欲しくなりますね。

つづいて「こづゆ」です。
冠婚葬祭や祝い事の席などで食べられる郷土料理だそうですよ。
ニンジン、キクラゲ、根曲がりだけ、豆腐、椎茸、豆麩、糸こんにゃくなどを干し貝柱で取っただし汁で煮たものです。
朱色の器に盛られて見た目も華やかですね。

こちらは「鮎の塩焼き」。
丸々と太った鮎ですねぇ。
お店の入り口を入ったところにある囲炉裏で時間をかけて焼いたものです。
皮はパリッとしてますが、身はしっとりとしてジューシーでしたよ。

さぁ、メインのお蕎麦が運ばれてきました。
大きな椀に30cm弱の長ネギが添えられてます。

この「高遠そば」は、信濃の高遠藩藩主の保科正之が山形藩をへて会津藩の初代藩主となったのですが、その際に高遠のそばを会津に伝えたとされています。
なので汁は大根のおろし汁が使われてますよ。

添えてあるネギは箸代わりにつかいますが、この食べ方は大内宿だけのようですね。

予想はしてましたが、ネギで蕎麦をすくうのは難しいです。
この写真を撮るのにも苦労しました（笑）。

しかし食べ進めて蕎麦が少なくなってくると、苦も無くすくえるようになりました。
結局、箸は使うこと無くきれいに食べきりました。
短く切れたお蕎麦も残らなかったですね。

コシがありしっかりと舌食感のお蕎麦で香りは控えめ。
辛み大根はほどほどの辛さで私には食べやすかったですよ。

箸代わりのネギはそのままかじって薬味代わりにします。
かじった3噛み目くらいまでは甘みが強く感じられますが、噛み続けると辛みがでてきます。
辛いと思って蕎麦をすするとこれがまた美味くてね。
お腹いっぱい食べましたが、葱のお陰でお蕎麦のお代わりが欲しくなりますよ。

順番が入れ替わりましたが、食後は大内宿の観光へ。
定番の写真撮影スポットに寄って町を眺め、会津若松へと帰りました。