地図ではそんなに山奥に感じなかったのですが、結構すごいところにありますよ。
でも美味しいお店なので、出掛けたくなりますよ。
いままでにも「こんな所にお店があるのか・・・」っていうところに何軒か行きましたが、冬場ということもあり、今まででもっとも道の険しい所でしたよ。
まずはその悪戦苦闘(?)から。
福岡方面からナビにしたがってお店を目指しました。
唐津市浜玉町から県道328号を通って山を越えるルートです。
県道328号は思った以上に道が細くて、『スローフードレストラン”とんこば”』を過ぎた辺りから一段と細くなりました。
お店まで後3kmというところで、道には凍った雪があり、スタッドレスを履いていてもスリップするようになって、それ以上進むことを諦めました。
後で『狐狸庵』さんのご主人にお聞きしたら、このルートは事故に遭うことも多くてお勧めできないとのこと。
諦めの悪い私は国道203号の方から「見返りの滝」、「伊岐佐ダム」を通って行くルートで挑戦です。(笑)
しかし、さすがに不安になったので、お店に電話して営業しているかを確認したのですが、ご主人から「車は4WDのスタッドレス?」、「FFのスタッドレスじゃ無理かもね?」と言われました。
さらに不安に。。。
こちらも厳しいですよ。
道には落石が散乱してますし、脇を流れる川の岩は水しぶきで凍ってましたよ。
こちらも後2kmというところで、凍結の為スリップして先へ進めませんでした。
諦めの悪い私も、さすがに今回は諦めて帰ることにしました。
お店が営業しているのに辿り着けなかったのは初めてです。
さっき電話したのでお店の方が待っているといけないと思い、「暖かくなったらまた来ます。」と電話しました。
そしたらご主人が「折角来たのだから迎えに行きますよ。」と言って下さいました。
「いえいえ、そんなこと。。。」
本当に申し訳ないと思いつつも、ご好意に甘えて迎えに来て頂きました。m(_ _)m
私の諦めた地点から先はさらに凍結がひどくて、無理に先へ進むと立ち往生・遭難となっていたでしょう。
携帯もつながりませんから、救助も呼べないですしね。
諦めて正解でした。
氷点下の日が多いということで、冷えた店内に薪ストーブが暖かい。
16年前にご主人がここに来たときには廃村で、誰も住んでいなかったそうです。
道理で途中の道が険しいわけですよね。
だけど、いまでは住む人も増えているそうですよ。
さてメニューです。
あれもこれも食べてみたいものばかり。
悩んだ結果、今回は「そば」(800円)と「いなり寿し」(100円)を2ヶお願いしました。
程なく奥の方からゴトゴトと音が聞こえ、それがトントントンとリズムのよい音に変わります。
どうやら蕎麦を打っているようですね。
『狐狸庵』さんではお客さんが来てから、お蕎麦を打つんだそうですよ。
お蕎麦はお皿2枚に分けて出されます。
細打ちのお蕎麦を何気なく口に運んだのですが、あまりの香りの良さにビックリ!
あっという間に1枚目のお皿を食べ終わり、運ばれてきた2枚目のお皿をいただきます。
噛みしめると甘みがふわりと感じられ、ズルッといけば喉越しの良いお蕎麦。
福井県の永平寺近くの農家さんに頼んで作ってもらい、全量買い取っているんだそうですよ。
「いなり寿し」も運ばれてきましたが、蕎麦の美味しさに舞い上がってしまい、写真を撮るのを忘れてました。(笑)
やや大ぶりで油揚げを裏返して使ってある「いなり寿し」。
知り合いの豆腐屋さんで手作りで作られている油揚げ。
この油揚げが手に入らなくなったら、「いなり寿し」も「きつねうどん」(600円)もやめると仰っていました。
美味しいのでメニューを端から食べていきたいところですが、今回はこれで帰ります。
凍結した道が通れるようになったら、また来たいと思います。
帰りも送って頂き、ご主人にはお手数をお掛けいたしました。
ありがとうございました。
ご主人の車を見送って、こちらも移動開始です。
コメント
惹かれますね道路が(^^;
こういう場所は多分行くことが無いと思うので、画像だけで我慢します。
私もこんな所には惹かれるんです。(笑)
すれ違いできないようなところも多かったので、出掛ける際には気をつけて欲しいですね。