巣鴨の『菊谷』さんで料理長をされていた方が宇都宮へ移られました。
あのお料理が食べたくて、出掛けてきましたよ。
巣鴨の『菊谷』さんで料理長をされていた杉山さんが、10月から宇都宮でお父さんのお店に入りました。
今回は「こなもんや三度笠」の華麗麺麭さんにお誘いいただいて、土曜日の夜の部にお邪魔しました。
華麗麺麭さん、そしてHさんのお二人と待ち合わせたのはJR日光線下野大沢駅。
そこから私の車で8.5km、20分のドライブです。
途中からは「こんな所にお店があるの?」という雰囲気になりますが、そこはやっぱりお蕎麦屋さんですからね。
農村の古民家、周囲に外灯が少なく、家の軒先の灯りがいい雰囲気のお店です。
杉山さんと若女将に迎えられて店内へ。
居間を客室に改装した店内ですが、今日は囲炉裏の近くに席を用意してくださいました。
昼間は結構暑かったのですが、さすがに10月も中旬に入ってくると夜は寒くなります。
囲炉裏にも火が入っていましたよ。
ご挨拶もそこそこに早速はじまります。
まずはビールで乾杯!・・・私はノンアルコールビールですけどね。
お通しは「菊のお浸し」と「えのきおろし」。
華麗麺麭さん一押しの「とんぶりの葛練り」です。
見た目以上にとんぶりが入っている感じ。
プチプチしたとんぶりと葛の食感がいいなぁ。
独特の香りがありますね。
「季節野菜の胡麻浸し」
食材毎に火の通りが違っていて、それぞれの良さがでています。
残った汁を飲もうか迷いましたが・・・(笑)。
「山栗と鳥肝のもろ味噌漬け」
お酒好きと思われてるかもしれませんが、飲まなくても全然平気な私。
周りが飲んでいても全く気にならないのです。
しかし、これは飲みたくなりますね。
私と同じ思いなのか、お二人は日本酒へチェンジです。
ちなみに飲まれたのは「嬉長 ひやおろし」(1合:800円)。
待ってましたの「粗挽きのそば掻き」です。
みごとな益子産常陸秋そばの粗挽き。
ネットリしたそばがきに、食感の違う砕いただけのような蕎麦の実が入ってます。
見たとおりに美味いです!
後でお腹に余裕があったらお代わりしようかなと思う。
「きの子のみぞれ煮」はHさんのリクエストですが、菊谷さんでも定番だったそうですよ。
三種盛りは左から「出汁巻玉子」、「山芋の酒盗がけ」、「ゆず風味の粉ふき芋」。
鰹の酒盗もいいですけど「ゆず風味の粉ふき芋」が美味い。
そば掻きの碗仕立ては鴨に葱が添えられています。
こちらのそばがきは微粉の蕎麦粉で捏ねられています。
焼き味噌は中の大葉の香りもよく、お酒が進むでしょうね。
私もノンアルコールビールが進みます(笑)。
この日3本目に突入しましたよ。
「鳴門金時と舞茸の天ぷら」が登場!
天ぷらは無いと思い込んでいたので意外でした。
実際にはメニューに「鳴門金時の天ぷら」(1本:600円)があるんですけどね。
カラッと揚がった舞茸に鳴門金時のほっこりとして優しい甘さ。
何となくホッとしますよ。
美味しいお料理と楽しいお話しに夢中になっていたら、お二人は予定していた帰りの電車に間に合わなくなってしまいました。
慌てて調べてみれば1時間半後の電車で帰れそうです。
では改めて飲み直し・・・では無く、お蕎麦にしましょう(笑)。
宇都宮駅までは車で30分程かかりますからね。
運ばれて来たのは細打ちの綺麗なお蕎麦。
そういえば杉山さんのお蕎麦を食べるのは初めてかな?
お料理は何度かいただいたことがあるんですけどね。
益子産常陸秋そばのひねだそうです。
まず驚くのはその香りの良さです。
もともと益子産は香りが良いと思ってましたが、細打ちの常陸秋そばでこんなに香りがいいなんて。
保存状態がいいのか、石臼がいいのか、それとも私の体調がいいのか(笑)。
私の体調はともかく、美味しいお蕎麦を食べさせていただきました。
「もう少し召し上がりますか?」と杉山さん。
お父様(つまりお店のご主人)の打った二八があるとのことなので、そちらもいただきました。
でもさすがに小盛りでお願いしましたよ(笑)。
お蕎麦は会津のかおりの二八です。
こちらは香りは十割にかないませんが、それでも二八の食感や喉ごしは最高ですね!
バランスのとれた美味しいお蕎麦でした。
最後は若女将がお茶を点ててくださいましたよ。
当ブログに人は載せないようにしているのですが・・・。
華麗麺麭さんが載せろとうるさいので(笑)、許可をいただいての掲載です。
栗とかぼちゃの羊羹をいただきました。
この日はおまかせでいただいたのですが、なんだかんだでメニューに載っていたお料理は全部食べたような・・・。
いや「鴨の塩焼」(800円)だけ食べてないかな。。。
杉山さんからも「もう少しで白旗あげるところでした。」とのこと。
いやぁ~、美味しかったから食べ過ぎてしまいました。
おかげでそばがきのお代わりを為損ないましたよ(笑)。
是非また季節を変えてお伺いしたいものです。
華麗麺麭さん、Hさん、石奈多のみなさん、ありがとうございました。
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