兵庫にある人気のお店にやっと行く事が出来ました。
予約をして夜のコースをお願いしましたよ。
予約時間のちょっと前にお店に到着。
相変わらず予備知識なしに来るものですから、途中からお店に着けるのか不安でした。
細い道を進むと「ろあん」と書かれた小さな看板(札?)があったのでちょっと安心。
お店の前を通り過ぎるとすぐ左手に駐車場があります。
上の写真左は駐車場から来た方向を見た写真。
右手が”ろあん松田”さんのお店。
お店を通り過ぎると100mほどで舗装が切れて近畿自然歩道になり、その先には丸山水源地があります。
お店に入ると女将さんが笑顔で迎えてくれました。
左手奥の部屋に通されます。
揚げ蕎麦と黒豆茶、そして飲み物のメニュー。
「車だからお酒は駄目ですね。」と女将さん。
「ノンアルコールビールがありますよ。」とおっしゃるのでそれをお願いします。
程なく、「お出汁をどうぞ」と小さな器が出されました。
出汁はマグロ節だそうです。
マグロ節なんて知らなかったです。
ほんのりとした甘みがあって上品であっさりとした味。
何となくマグロツナ珍味の香りを思い浮かべる私は育ちが悪いなぁ(笑)
さぁ、ここからが本番のようです。
左写真、ビールではないですよ。
キリンのフリーです。
トマトジュースっぽい味がイマイチですが、お酒が飲めないときは強い味方ですね。
お料理は「焼き野菜」だそうです。
蕎麦板が付いてましたが美味しそうだったので写真撮る前に割っちゃいました。
地元の野菜がふんだんに使われていて、野菜の味だけで美味しく食べられます。
ニガウリやブルーベリーのドライフルーツがいいアクセントに。
これを食べにまた来たい!
続いて前菜盛り。
左下から時計回りに、長いもにからすみをまぶしたもの、山菜のみずなに酢味噌(女将さんは”みず”と言ってましたね)、鹿のしぐれ煮(山椒が辛い)、じゅん菜(秋田から取り寄せたものだそうです。)、鰊を梅干しで炊いたもの(上にのっているのも梅肉)、筍の姫皮酢漬け、焼き鴨。
真ん中のわかめ見たいなものが玉葱の葉を煮たもので、それにのっている唐辛子みたいなのが大根の実。
大根には実があったんですね。
っていうか見た記憶はありましたけど、食べる対象じゃなかったから存在感が薄い(笑)。
ここで蕎麦の登場です。
徳島県祖谷産の蕎麦粉を使ったもりそば。
ほんのりと蕎麦の香り、コシがよく弾力のある麺は美味しい。
蕎麦だけでどんどん箸が進みます。
少し飲んでみましたが、汁はどっしりとした辛口、本枯節を使った出汁だそうです。
蕗の紅梅煮です。
梅干しと出汁だけで炊いてあります。
蕗はもちろん地元のものだそうです。
出汁が美味しいけど飲み干したら行儀が悪いかな。
でも飲んじゃお(笑)。
水府村産の粉を使ったそばがきです。
すっごい滑らか。
生醤油もありましたが、蕎麦同様そのままいただきました。
あらびき蕎麦と一口鴨汁。
この粗挽きがまた美味しいなぁ。
鴨汁につけて汁を吸ったぐらいがほんとに美味しい。
大夫食べたけどそろそろ終わりなのかな?
と思ったら蕎麦の手巻き寿司です。
手巻き寿司はご主人自ら運んできて下さいました。
目の前に置かれると寿司酢の匂いが漂ってきて、再び食欲が出てきました。
まだまだ大丈夫だぞ!
ここで天ぷらです。
山菜を蕎麦粉で天ぷらにしているそうです。
写真はウドと何だかわからないのが2品ですが、後から姫筍(根曲がり竹)と”しおで”が揚げたて熱々の処を運ばれてきました。
ウドの香りが鮮烈で美味しかった。
えっ、まだあるの?
蒸し野菜です。
レモンを掛けて蒸し、5日ほどたつと酸味が和らぎ食べ頃になるそうです。
やや硬めに蒸されていてほんのりとした酸味がいいですね。
酸味はレモンだと言われなければ気がつかないですよ。
どうやらそろそろ終わりのようです。
お腹も一杯でそろそろ苦しくなってきました。
最後に三度蕎麦ですが、丹波の山芋を使ったとろろ蕎麦と辛味大根のおろし蕎麦が選べます。
迷わずおろし蕎麦をお願いしましたが、後になってみるととろろ蕎麦の方がよかったかなと思ってます。
白い蕎麦に星が映えます。
コシのよい蕎麦を噛むとゴリッとした殻の食感。
おろしを全部のせてよく絡めていただきます。
汁はもりそばの時とは違い、出汁には焼き節を使っているそうです。
蕎麦湯と香の物、笹にはコシヒカリに黄粉をかけたもの。
女将さんが「蕎麦湯に梅干しを入れてよくつぶして飲んでみて下さい。サッパリしますよ。」との言葉に、早速やってみました。
これは・・・、焼酎入れてもいいかな(笑)。
香の物で最後かと思ったらデザートがありました。
ここまでいただいてきて、2時間半たってました!
供されるタイミングがゆっくりなので、こんなに時間がかかったんです。
でも、一人でしたが水の流れる音やウグイスや蛙の鳴き声を聞きながらボーッとしていたからあまり時間は気にならなかったですよ。
ここんところ慌ただしかったので、ゆったりとした時間を過ごす事が出来て本当によかったです。
ところで私以外にお客さんがいた気配がないのですが・・・。
聞いたらみたら今日は私だけだそうです。
いやぁ、私一人のために店を開けていただいて申し訳ない。
お店を出たら外は真っ暗。
外灯がありませんので足下に注意しながら車に戻ると、周りに蛍が飛んでました。
蛍なんて久しぶりに見たなぁ。
ちょっと蛍に見とれていましたが、車をだしてお店の前に来たらご主人と女将さんが見送りに待っていて下さいました。
ありがとうございました。
また美味しい料理をいただきに伺います。
コメント
キリンのフリーってそういう味なのですか。
しかし良さげな感じのお店ですね。夜のコースのお値段は幾らでしたか?
あと営業時間ですが「12:00~14:00/14:00~16:00/18:00~」で合ってます?
夜のコースは9,000円~と言われました。今回のは9,000円です。
営業時間はお店の名刺に書いてあったものですので間違いないですよ。
キリンのフリーは家でも時々飲みますが、以前あった低アルコールビールよりは美味しいと思います。
何となく酔った気分になりますしね(笑)。
あっ、お店では500円でした。
以前の記事へのコメントですみません。
行きたかったお店が出ていたので反応してしまいました。
近くを通る機会が年に数回あるのですが、なかなか行けずにもう4年越しぐらいになります。
この画像や記事を見ていてさらに行きたくなりました。
リンクありがとうございました。
夜でもランチでも予約して行った方がいいかもしれません。(夜は要予約ですが)
是非食べにお出かけ下さい。
昼夜とも完全予約制です。1人予約でも相席なし。乳幼児は入店も断り。
永澤寺の蕎麦道場出身と店主が言っておられました。
出張蕎麦屋が最初で、町で蕎麦屋を数年され、篠山の山奥に移転されました。
奈良の玄の店主に色々相談に乗って頂いたとも言っておられました。
料理と料理の間に会話に絶対出てこられます(楽しみです)。
今度、松田さんの長男さんが京都府久美浜町に蕎麦屋を近日開店されると聞きました。久美浜町はコンビニがない、珍しい地域ですが、自然は豊かです(物資ベースから遠いため、配送が難しく、コンビニがありません)。
ろあん松田 久美浜店に行ってきました。長男さんと松田さん御夫婦で営業されていました。リゾートホテルの庭の1軒屋です。予約がなくても、単品注文もできます。場所は説明しにくい(キャンプ場の隣)。篠山の方は、娘さんの鮎美さんが蕎麦を打って、営業されています。久美浜店が軌道に乗るまでは、この状態が続くようです。
久美浜に行ってきました。店名は「ろあん」に最終決定しました。篠山と同じく、地産地消すべく、研究中。野菜や魚はすでに取り入れておられる。鹿肉料理を研究中だそうです。玄蕎麦は、祖谷(徳島県)&大山(鳥取県)&三瓶山(島根県)を使っておられる。料理に合うように3種類の蕎麦を打つ。