野趣溢れるお蕎麦と、天然の鰻が食べられるお店。
鰻を希望する場合はご予約を。
古代ロマン溢れる高千穂にやって来ました。
観光は後回しにして、まずは腹ごしらえです。
雑誌などでも紹介されている神代庵さんです。
道路脇の駐車場に車を止めてお店に向かいます。
ここ!って思うような入口。
看板がなければ入らないようなところですね。
さらに藤棚をくぐって奥に進みます。
予想はしてましたが、古い民家がお店になってます。
こんなお店の場合、入口の呼び鈴を押してから入るべきなんでしょうか?
いつも迷ってしまいます。(笑)
部屋の奥に席をとり、早速「ざる」(700円)をお願いします。
駐車場にうなぎの幟がでていましたが、天然の鰻が食べられるようです。
話を聞いたらご主人が捕りに行ってくるのだとか。
そんな鰻なら食べてみようかと、「蒲焼き定食」もお願いしました。
「蒲焼き定食」は時価で、メニューには3500円~となってましたが、この日は4000円です。
暫し待っているとお蕎麦が運ばれてきました。
太さがバラバラの挽きぐるみのお蕎麦は、野趣溢れる姿をしています。
香りが強く感じられるお蕎麦は、見た目と違って弾力のある食感。
甘味のある汁にも負けず、どっしりとした味わいがあります。
お蕎麦は九一だそうですが、新蕎麦の季節には十割も打つそうですよ。
お蕎麦を食べ終わることに女将さんが「今から鰻を水槽からだします。」と教えてくれました。
ご主人が捕まえてきた鰻は、お客に供するまでこの水槽に入れているそうです。
竹の筒に入っている鰻を竹筒ごと網に入れて取り出します。
中からは2匹の鰻が出てきましたよ。
その内、大きい方が美味しいからと、大きい方を焼いてくれることに。
50cm以上は余裕でありそうな大きな鰻です。
雑誌を読みながら待っているとご主人自ら「蒲焼き定食」を運んできてくださいました。
そのままご主人は廊下に立っていて、私の食べるのを観察している様子。(笑)
早速、一口頂きます。
箸でつまんだ印象が「身が締まってる」っていう感じ。
割と大きめに切られた身にかぶりつくと、ムチッとしてプリプリな弾力。
天然鰻は泥臭いと聞いたことがありますが、こちらの鰻は全然臭みが無いですよ。
ご主人に「美味しいですねぇ」と声を掛けると、ニコニコしながらこの鰻について教えてくれました。
「串を打って焼くと見る見る縮んでいくいくんだよ。」
たしかにあれだけの大きさの鰻が、蒲焼きになるとこれだけの量ですから。
五ヶ瀬川の支流の奥深くへ入り、テグスとチヌ針の仕掛けで捕るのだそうです。
竹などでつくった「胴」にえさを入れる仕掛けでは、夕立の増水で流されてしまうのだとか。
流れが速い川を腰まで水につかって渡るそうで、以前取材に来た女性記者さんは流されそうになったんだとか。
そんなところに毎日のように通うなんて大変ですよね。
どうですか、この肉厚。
焼き方は関東と違い、蒸していないそうです。
私は関東の蒸した蒲焼きは好きじゃないので、その点も嬉しい。
タレは砂糖を使っていないそうで、甘味は味醂と氷砂糖。
鰻にばかり目がいってましたが、ご飯も美味しいですよ。
「ご飯が足りなかったら言ってください。」とご主人。
鰻がなくても、ご飯だけいけちゃうかも。
肝もいいですよぉ。
胃等はコリコリ、肝はトロリとしています。
なにより、私が今まで食べたものより大きい。
ところで、私は今日たまたま食べることができましたが、必ずあるということでは無いそうです。
ご主人が川に入って捕ってくるんですから当然ですよね。
なので、この天然鰻を食べたいと思った方は予約してからお出かけくださいね。
コメント
おぉー、ホントに肉厚のウナギですね。
出どころの確かな天然モノが4000円ならリーズナブルだと思います。
アポなしでも食べられてラッキーでしたね。
>私は関東の蒸した蒲焼きは好きじゃないので
えぇー残念。関東エリアでのウナギ記事は望み薄ですかね?
くっ~~~つ。
旨そう・・・(ヨダレ)
天然の蒸しなし・・・。
これは最高ですね。
内臓、肝も食べてみたい(^^)/
蕎麦の画像が吹っ飛んでしまいました(笑)
4,000円・・・天然では安いです。
一口1,200円の牡蠣もいいですが、この時期はウナギですね。
本当にラッキーでした。
> 関東エリアでのウナギ記事は望み薄ですかね?
無いです(笑)
関東の鰻は3年前に三島の桜家さんで食べたのが最後です。
蕎麦を食べたこと、忘れそうでした。(笑)
11月頃まで食べられると仰っていたので、秋にまた出掛けてみようかと思ってます。