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ふたたび民宿 焼畑へ

再訪箱
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約1年ぶりに『民宿 焼畑』さんに出掛けてみました。
そしたら蕎麦の花が満開でしたよ。

前回訪れたのは12月、寒くて夜は凍死するかと思いました。(笑)
今回はそんな寒い季節は避けようと思い、9月末というタイミングでの宿泊です。

今回は前回と違うルートを通って行きたいと思い、高鍋町から県道などを通ってみました。
走行距離はおよそ113km。

より大きな地図で 今回の民宿 焼畑までのルート を表示

その半分以上がすれ違いも厳しい道。
前日の台風の影響か、落石も多くて、前回のルートの方が走りやすかったですね。

蕎麦

落石注意、大型車通行不可、不安にさせる看板が沢山登場しましたが、幸い対向車も無く、もちろん前後に車も無く、のんびりとドライブができましたよ。

出発から3時間程で『民宿 焼畑』さんに到着。
今年もクニ子おばあちゃんに迎えられて、楽しいお話しをお聞きしました。

そのおばあちゃんから「新しい本だよ、時間があるときに読んでみて。」と手渡されたのが「千年を耕す 椎葉焼き畑村紀行」という本。
作者は上野敏彦さん。
焼き畑を中心に村での生活や食、文化などを密着取材して書かれています。

さて、食事です。
今回も食べきれるだろうかというほどのお料理が出されましたよ。

蕎麦

九州山脈の奥深くにある民宿ですから、やっぱり山の幸が中心になります。

蕎麦

まずはなんといっても、野草の天ぷらでしょう。
独活の花、紫蘇の実と紫蘇の葉、山芹、ゲンノショウコ、ハーブ、露草、茗荷、人参、椎茸、栗などなど、多すぎて覚えきれません。
塩味がついているので、そのままバリバリ、ボリボリ、いただきました。
ハーブは香りが強すぎて、私には少しつらかったな。

蕎麦

ヤマメの塩焼きは意外と大きくて、食べ応えがありました。
塩加減がいい塩梅。
頭からしっぽまで全てお腹の中に収まりました。

蕎麦

煮染めに干し筍のきんぴら、お漬け物、栗。

干し筍のきんぴらは前回も食べたけど、本当に美味しくて、これだけでビールを何杯でもいけそう。
干し筍の作り方を聞いてしまいましたよ。

蕎麦

そして煮染め。
やさしくて懐かしい味。
ここにも干し筍が入っていますが、とにかく美味しい。
煮染めに干し筍のきんぴら、わくど汁だけあればご飯は他はいらないかも。
いや、食べたいですけどね。(笑)

蕎麦

鯨のお刺身です。
山の中なので鯨は貴重なんだそうですよ。

今回は鯨でしたが、猪肉や鶏のたたきがでることもあるそうです。

蕎麦

自家製の「菜豆腐」、椎葉の郷土料理です。
豆腐に入っているのは、平家蕪の葉だそうで、「山の畑で平家蕪の葉が綺麗だったから、でも入れすぎました。」と仰ってましたが、美味しく頂きましたよ。

大きさは豆腐1丁分以上はありそうですが、平家蕪の香りと薬味に使った柚胡椒の辛味でペロリと食べちゃいましたね。

蕎麦

自家製のこんにゃくの酢味噌がけと、菜豆腐を作ったときのおからのあげもの。
こんにゃくが柔らかくて、酢味噌がいい感じです。

蕎麦

そしてやはり椎葉の郷土料理「わくど汁」。

蕎麦

“わくど”とは蛙のことで、煮えた鍋の中に一口大の蕎麦団子を入れ、浮いたり沈んだりする蕎麦団子が蛙の姿に似ていることから名付けられたそうですよ。
前回も書きましたけどね。

季節によって入る具も変わりますが、今回は筍、牛蒡、葱、三つ葉でした。
味噌仕立てで蕎麦が溶けているのか、ちょっととろみがあって、夜になって冷えてきましたから、温かい「わくど汁」はありがたいですね。

身動きが出来ない程ご飯を食べ、本当に動けずに長い夜を過ごします。。。

翌日、朝食を頂いて、ご主人の案内で焼き畑見学です。

軽トラに乗せて頂き、今年8月に焼き畑がおこなわれた山へ上がりました。

蕎麦

山を焼いた後に、1年目は蕎麦を、2年目は粟・稗、3年目は小豆、4年目に大豆、5年目以降はまた山林へと帰す焼き畑。
ちょうど蕎麦の花が満開でした。

標高はどれぐらいかと聞いてみたら950mぐらいとのこと。

蕎麦

蕎麦の背丈は40cmほどと、以外と低いですが、これからぐんと伸びて1mぐらいまで伸びるらしいです。

品種を聞くのを忘れましたが、ず~っとここで種を切らさぬ様、焼き畑を続けてきた蕎麦だそうです。
他の品種と交雑しない様に、他の焼き畑でない畑も同じ種を使ってもらっているそうですよ。

蕎麦

焼き畑の痕跡を見つけました。
燃え残った枝などもそのまま、もちろん木を切った切り株もそのまま。
急斜面でもあるので機械は使えそうにありません。
刈り取りはもちろん手刈りなので、かなりの労力が必要でしょう。

蕎麦

玄蕎麦や蕎麦粉の販売もしています。
玄蕎麦は1kgで2500円だそうです。
ちょっと高めですが、かかっている労力を考えるとしかたありませんね。

蕎麦

右手の山の頂上付近に見える黄緑色の部分が焼き畑の蕎麦畑。
そのさらに右の木のない部分は昨年に焼き畑をおこなった場所。

来年はどこでおこなうのでしょう。
是非、火入れを見に行ってみたいものです。
でも、自然が相手のことですから、私の休みとタイミングが合うなんて事は・・・、無いでしょうねぇ。

でも、また泊まりに行ってみたいと思います。
美味しい煮染めを食べにね。

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